前のブログからの移植です。

Domaine Simon Bize & Filsすでに有名ですがここのマダムは千砂さんという日本人女性。 ご本人がドメーヌを案内してくださいました。 とても美人で 彼女のまわりだけ涼しい風が通り抜けているようなサバサバした雰囲気を持つマダム。 テキパキとすることにムダがなくそれでいてにこやか。 ほんとにカッコいい! 同じ女性でもいったいどういう生き方をしてきた人で どんなことを考えているんだろう? ともっと知りたいと思わせる人です。
本も出していらっしゃるということで調べてみたら 上智の先輩でしたのね。 代々知的美人を生み出してきたわが母校。
千砂さんの説明によると Cote d'Or (コートドール)とは 「黄金の丘」 と解釈されているけれど 本来の語源は 「Orion」 = 「Oriental」、 「東向きの丘」 という意味だったんですって。

独特の野性的な味わいが特徴の Simon Bize ですが 伝統的な製法へのこだわりが随所にちりばめられています。
発酵: 開放桶で行い、人間が足で踏んでピジャージュを行う。 また、桶は水で洗わないのが清潔に保つ秘訣。
貯蔵: 天然の貯蔵庫、 地下のカーヴで。
選果: 白ブドウは選果はせずに 腐った実もすべて同じ扱いで発酵にまわす。 腐った実が入ると貴腐香が加わるのだとか。 一方 赤ワインになる黒ブドウは選果を完璧に行う。 2005年は収穫がよかったため枝を取り除く 「除梗」 はせずに一緒につけこんだ。 「茎も熟す」 のだそうです。
テイスティングSavigny le Beaune 2005
サヴィニ・レ・ボーヌ 2005乳酸発酵を終えたばかりの白。 まだピチピチと炭酸ガスが出ていてにごり酒のよう。
Savigny 1er Cru Bergeles 2005
サヴィニ プルミエ・クリュ ベルジュレス 2005乳酸発酵がまだ始まったところ。 アンズのジャムやナッツのような香りとプチプチした感触。
Latricieres Chambertin 2004
ラトリエイエール・シャンベルタン瓶詰め前のタンクから飲ませてくれました。 2004年は日照量が少ない難しい年。
AC Bourgogne 2004 (右)
初めて見たこのエチケットはタンク熟成版。 ストレートな果実の味。 素直でクリーン。
AC Bourgogne 2004 "Les Champlaints" (左)
こちらは樽熟成版。
上の2つはワインを発酵させて搾るまで工程は同じ。 ずいぶん味わいは変わるんですね。
Savigny le Beaune 2000
サヴィニ・レ・ボーヌ 2000貴腐菌を混ぜてつくる。 チーズや納豆の香りが少し。 ハチミツのような熟成香が後々まで残ります。
Savigny le Beaune 2001 1er Cru "Les Fournaux"
サヴィニ・レ・ボーヌ レ・フルノー 2001ガンコだったのがようやく最近開いてきて熟成香がつきはじめたところ。 難しい年ほど後から開いてきてどういう味わいになるかわからない楽しみがある、 と。
Savigny le Beaune 1994 1er Cru "Les Serpentieres"
サヴィニ・レ・ボーヌ・1er・レ・セルパンティエール 199410年経ってまた色が落ちてきた。 まだまだフレッシュな感じもありつつ熟成感も伴っている
畑の特徴ももちろんありつつ やはりドメーヌの発する個性が印象的。
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- 2006/04/03(月) 00:00:00|
- 2006 フランスワインツアー
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